異世界[恋愛]
来ぬ洪水に国費を盛る臆病者めと追放された治水令嬢——だが王都は、わたしが遊ばせた荒地の上に建っていた
伯爵令嬢アデリーンは、王国でただ一人、川を読む治水官だった。祖母の代から書き継いだ水位帳で、どの春にどの川が溢れるかを予見し、堤と水門と遊水地で王都を百年守ってきた。だが王太子は彼女を「来ぬ洪水に国費を盛る臆病者」と断じ、婚約を破棄して追放する。後任は遊水地を埋め立てて新市街として売り、無駄な水門を取り壊した。湖国へ落ち延びた彼女が水利技師ヨナスと再起を遂げたころ、三度目の春の雪解けが、水位帳の予告した通りに王都へ近づいていた。後任は、どの水門をなぜ開けるのかを知らない。誰も気づかぬまま、ひとつの空白が静かに街を綻ばせていく——人が住む場所はことごとく水を避け、空けてあった荒地だけが水を待っている。その荒地を、彼女は遊ばせていた。
異世界転生 / 婚約破棄 / ざまぁ / 因果応報 / 爽快 / 女主人公 / 令嬢 / ハッピーエンド / 逆転劇 / 追放 / ハイファンタジー / 治水 / 専門職
短編
2026/06/05 19:00更新
15,566字 54%
15,566字 54%
日間P
-
総合P
252
ブクマ
14
平均評価
8
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
200%
評価P
224
評価者数
28
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2026/09/26 12:10
※googleにインデックスされているページのみが対象です