異世界[恋愛]
元婚約者としては誠に遺憾だが、王弟殿下には破滅していただく。
「アカシア伯爵令嬢ミモザ・ブロッサム! お前との婚約は破棄だ! 俺はこのカトレアと結婚する!」
――――悔しい。だが認めるしかない。彼女は最後まで、詰めを誤らなかった。
「そうですか、エラン王子殿下。それはおめでとうございます」
男爵令嬢カトレアは、どうにも未来の出来事を把握している節がある。
私の婚約者たる第二王子、そして騎士団長や宮廷魔術師、枢機卿の令息たちを味方につけていた。
こんなの反則だ! とは思うものの……これは敵わぬと見て、私はその結末を受け入れる。
学園はなんとか卒業したものの、社交界からは追い出され、私は国の隅の森にひっそりと居を構えた。
それから数年。王弟となった彼が私の屋敷にやってきた。
私は彼――――エランの迎えた末路を、じっくりと聞くことにした。
彼女の扱いで私を激怒させた……最後の一人の、話を。
※ご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。10万字ほどの続きの物語を、連休に向けて準備中です。
ダーク / 女主人公 / 魔法 / ハッピーエンド / 婚約破棄 / 追放 / ざまぁ/ざまあ / 百合 / ガールズラブ / 異世界転生
短編
2024/04/10 07:10更新
8,289字 27%
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最終取得日時:2024/04/29 12:07
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