異世界[恋愛]
私は席を譲りました。押し付けてはいません
「妹に譲った婚約」
――そう語られるたび、伯爵令嬢イレーネは違和感を覚えていた。
譲ったのではない。
彼女は、自分の意思で“降りただけ”だ。
優しいが決断しない婚約者。
波風を立てないために、判断をすべて彼女に委ねる関係。
このまま結婚すれば、自分だけが決め、背負い続ける未来が見えた。
だからイレーネは婚約を解消した。
妹のためでも、美談のためでもない。
自分の人生の席が、そこではなかったから。
しかし社交界は、彼女の選択を「優しい姉の自己犠牲」として消費しようとする。
その評価に、イレーネははっきりと異を唱えた。
「私は席を譲りました。押し付けてはいません」
譲ったのは婚約ではなく、
“居続ける義務”だったのだ。
123大賞7 / 第2回ルフナ大賞 / OVL大賞11 / 女主人公 / ハッピーエンド / 婚約破棄 / 令嬢 / ざまぁ / 自立したヒロイン / 姉妹 / 貴族社会 / 主人公最強(精神面) / 逆転
短編
2025/12/19 06:00更新
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最終取得日時:2025/12/26 12:06
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