異世界[恋愛]

とんずらした兄のことは許さないけれど、兄の元婚約者と幸せな家庭を築いた僕の話。


侯爵家の三男として生まれた僕は、国営の鉄道会社に就職して機関士としての人生を歩んでいた。
けれどもある日突然、実家へと連れ戻されてしまう。
どうやら次男である僕の兄が、婚約者の居る身でありながら平民の女と駆け落ちしたのだという。
僕は兄に代わって父の持つ爵位のひとつを継承するどころか、兄の元婚約者のお嬢さんとも仲を深めなくてはならなくなった。

お嬢さんの家族は気さくで優しいし、なんと言っても、お嬢さんの実家周りには私設のトロッコ列車が走っている。鉄道好きとしてこれを堪能しない手はない!

でもお嬢さんは、
何もかもが付き焼き刃でハリボテ貴族な僕なんかと結婚するには、申し訳ないくらいに素敵な女性だ。
身勝手な兄につけられた心の傷は深いだろう。
だからこそ、彼女には幸せな未来を選び取って欲しい…。

これは煤ぶった僕が色んな人から尻を叩かれながらも、素敵なお嬢さんと幸福に至るひと欠片のお話。

アイリスIF7大賞 / 貴族 / 鉄道 / 恋愛 / 結婚 / 婚約破棄 / 駆け落ち / プロポーズ / 円満
短編 2025/09/19 09:53更新
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最終取得日時:2025/10/14 12:07
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