異世界[恋愛]
【短編】元聖女は新しい婚約者の元で「消えてなくなりたい」と言っていなくなった。
聖女リューリラ(19)は、ネイサン王太子(19)に婚約破棄を突き付けられた。
『慈悲の微笑の聖女様』と呼ばれるリューリラは、信者や患者にしか、微笑みを向けない。
婚約者の王太子には、スンとした無表情を見せるばかりか、嫌っているような態度まで見せる。
『慈悲の聖女』に嫌われていると、陰で笑われていると知った王太子は、我慢の限界だと婚約破棄を突き付けた。
(やったぁ!! 待ってました!!)
思惑通り、婚約破棄をしてもらえたことに、内心満面の笑みを浮かべていたリューリラだったのだが。
王太子は、聖女の座を奪った挙句、「オレが慈悲をくれてやる!!」と皮肉たっぷりに、次の縁談を突き付けたのだった。
(クソが!! また嫌われるために、画策しないといけないじゃないか!!)
内心で荒れ狂うリューリラの新しい婚約者は、王太子の従弟にして若くして公爵になったばかりのヘーヴァル(17)。
「爵位を受け継いだばかりで、私のような元聖女である元婚約者を押し付けらるなんて、よほど殿下に嫌われてしまっているのですか?」
「うわあ。治療するわけでもないのに、リューリラ様が、微笑んでくださった! 早速あなたの笑顔が見れて、嬉しいです!」
憐れんで微笑んだだけなのに、無邪気に大喜びされて、これは嫌われることが難しいな、と悟ったリューリラ。
年下ワンコのような公爵の溺愛を受けても、リューリラには婚約破棄をしてもらいたい秘密を抱えていた。
(アルファポリスサイトにも掲載)
残酷な描写あり / 婚約破棄 / 王命 / 溺愛 / 聖女 / ワンコ公爵 / 年下 / 激重愛 / デレデレワンコ / 暗い過去 / 愛で癒す / 笑みが好き / ゾッコン / ざまぁあり
短編
2023/10/01 18:01更新
24,035字 31%
24,035字 31%
日間P
-
総合P
23,834
ブクマ
1,411
平均評価
8.69
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
171.37%
評価P
21,012
評価者数
2,418
週間読者
425
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/12/25 12:31
※googleにインデックスされているページのみが対象です