異世界[恋愛]

あ、すみません。私が見ていたのはあなたではなく、別の方です。


「すまないね、レディ。僕には愛しい婚約者がいるんだ。そんなに見つめられても、君とデートすることすら出来ないんだ」
「え? 私、あなたのことを見つめていませんけれど……?」
「なにを言っているんだい、さっきから熱い視線をむけていたじゃないかっ」
「あ、すみません。私が見ていたのはあなたではなく、別の方です」

 あなたの護衛を見つめていました。だって好きなのだもの。見つめるくらいは許して欲しい。恋人になりたいなんて身分違いのことを考えないから、それだけはどうか。

「……やっぱり今日も格好いいわ、ライナルト様」

 うっとりと呟く私に、ライナルト様はぎょっとしたような表情を浮かべて――それから、

「――俺のことが怖くないのか?」

 と話し掛けられちゃった! これはライナルト様とお話しするチャンスなのでは?
 よーし、せめてお友達になれるようにがんばろう!

※アルファポリス様・カクヨム様・ツギクル様にも投稿しています。

※全6話。

身分差 / 異世界 / ハッピーエンド / イケメン / 男爵令嬢 / 殿下の勘違いから / 始まる / コメディ?
全6話完結 2022/07/02 18:08更新
17,192字 (2865.3字/話) 56%
日間P
-
総合P
20,210
ブクマ
1,580
平均評価
8.61
感想数
0
レビュー
1
評価頻度
125.32%
評価P
17,050
評価者数
1,980
週間読者
130
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/04/17 12:51
※googleにインデックスされているページのみが対象です