ヒューマンドラマ[文芸]
偽聖女のささやかな復讐
聖女と認定され、王子と強制的に婚約させられたのは、庭師の娘、キャロット。
地位も後ろ盾もない彼女は聖女として王宮に迎えられたものの、待っていたのは陰湿ないじめと、理不尽な命令の連続だった。
母譲りの髪を嘲られ、肌を汚いと笑われ、祈りの儀式では十二時間立ちっぱなし。それでもキャロットは、ただ黙って耐えた。
なぜなら彼女は、誰よりも忠義を知る庭師だったから。キャロットは聖女ではない。本物の聖女を逃がすため、ただの庭師が身代わりとなっただけだったのだ。そしてついに、待ちに待った日が訪れる。
「本日この時をもって聖女としての任を解く。同時に俺との婚約も破棄する!異論は認めん!」
その瞬間、キャロットは満面の笑みで答えた。
「はい、喜んで!」
ネトコン13 / 123大賞6 / 女主人公 / 庭師 / 偽聖女 / 少しざまあ
短編
2025/07/02 17:10更新
10,115字 25%
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最終取得日時:2025/07/04 12:05
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