異世界[恋愛]
十秒後呪いが解けた王城は阿鼻叫喚になった
君の真っ直ぐな髪が、悲しい時に抱きしめてくれた腕が、表情の変わりにくい容貌が、それでも愛しいものを見た時緩む眼が、堪えきれないように笑う口元が、光の鳥や花冠を作ってくれた手が、本を読むのが速い所が、嘘を吐かない所が、涙も悲しみも一人で耐えて分けてくれない所が、誰よりも優しい所が、何度も助けてくれた正しさが、どれだけ傷付けられても笑って許してしまう強さが、爪の無い指先が、あの子を見る度に祈るように伏せられる瞼が、
ーーーずっとずっと、大嫌いだった話。
(誰も彼もに嫌われて、傷付けられて、婚約者には運命に出会ったからと捨てられました。それでも私は本当に、一度だって不幸ではなかったのです。
幸福の中で瞼を閉じる筈で、小瓶に唇を付けなければいけなかった。真実を知れば傷つく彼らと君の為に。けれど君に呼ばれて、その涙を拭いたいと、抱きしめたいと思ってしまった。それだけのエゴで、呪いで、愛の話)
※ハッピーエンドではないです
シリアス / 女主人公 / 学園 / 魔法 / 悪役令嬢 / GC短い小説大賞 / 婚約破棄 / 愛と呪い / 幼馴染 / 魔術 / 姉妹 / 薬 / R15 / 残酷な描写あり
短編
2022/11/17 18:10更新
24,885字 7%
24,885字 7%
日間P
30
総合P
41,870
ブクマ
3,152
平均評価
8.65
感想数
0
レビュー
5
評価頻度
130.46%
評価P
35,566
評価者数
4,112
週間読者
384
日間イン
10回
ベスト
38位
最終取得日時:2025/05/16 12:54
※googleにインデックスされているページのみが対象です