ヒューマンドラマ[文芸]
無人島の強打者 :約10000文字 :中谷系
……あれ、ここは……。
目を覚まし、上体を起こしたおれはそのまま固まった。
耳に飛び込んできたのは、寄せては返すさざ波の音。目に映るのは、陽光を受けて白銀色にきらめく海。視界の端まで目を凝らしても、建物はおろか船影一つ見当たらず、ただ空と海を分かつ一本の水平線だけが果てしなく続いていた。
「……夢? うおっ」
思わず呟いた、その瞬間だった。背後から、ぽんと軽く肩を叩かれた。
おれは反射的に振り返った。
「どうもー」
そこには一人の男が立っていた。
……でかい。おれが地面に座っていることを差し引いても、かなりの長身だった。それだけでなく身体つきもしっかりしている。肩幅は広く、腕も脚も、脂肪なのか筋肉なのかどっちかわからないが厚みがあり、全体的にがっしりとした体格だった。肌は健康的に日に焼けており、何かスポーツでもやっていそうな雰囲気だ。顔立ちは童顔で、その厳つい体格には似つかわしくない妙に爽やかな笑みを浮かべていた。
未設定
短編
2026/08/15 11:00更新
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最終取得日時:2026/08/25 12:06
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