現実世界[恋愛]

バージンロードの途中で、花嫁は僕の横を通り過ぎた

 結婚式の朝、僕は三度、「緊張しているんだろう」と思った。
 花嫁の目が赤かったこと。彼女の父が僕の顔を見なかったこと。前の夜のメッセージに、返事がなかったこと。
 扉が開いて、白いドレスの彼女はまっすぐ僕の方へ歩いてきて、そのまま通り過ぎた。
 残ったのは、九十人分の料理と、名入れ済みの引き出物と、日当たりのいい新居の解約違約金だった。
 これは、その後の話です。逃げた彼女の五年間も含めて。
 美談にはなりません。

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シリアス / 男主人公 / 女主人公 / 現代 / 悲恋 / 結婚 / 浮気
全9話完結 2026/08/23 12:10更新
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最終取得日時:2026/09/23 12:07
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