ハイファンタジー[ファンタジー]
異世界に転生したが、前世が保険外交員だったので、冒険者に生命保険を売ることにした
この世界の回復魔法は万能だった。
——ただし、死んだら使えない。
冒険者の死亡率は、年間百人に一人。数字だけ見れば少ない。
——だが、問題はそこじゃない。
「死ぬかもしれない」というリスクが、あらゆるものを歪めている。家族は毎日不安を抱え、家は「冒険者不可」と断られ、怪我で戦えなくなれば収入はゼロ。遺族への保障もない。詰み将棋だ。
そこに送り込まれたのは、チートなしの「凡人枠」転生者。前世は大手生命保険会社に二十年勤めた保険外交員。営業だけではない。損害調査——いわゆるアジャスターも経験し、事故現場と書類の両方を知っている。
剣も魔法も使えない。だが「リスク評価」「死亡率計算」「保険設計」「支払い査定」「損害調査」なら、前世で二十年やってきた。
「保険って何ですか?」
「みんなでちょっとずつお金を出し合って、誰かが死んだとき、その家族にお金を渡す仕組みです」
「……それ、魔法じゃなくて?」
「魔法じゃないです。算数です」
チートで命は救えても、命の後始末は誰もしない。
必要なのは——地味で、退屈で、誰も興味を持たない「保険」だった。
異世界転生 / 保険 / 生命保険 / チート不要 / 凡人枠 / 社会制度 / 主人公有能 / コメディ / ヒューマンドラマ / 冒険者 / ギルド / 感動 / ハッピーエンド / お仕事 / 内政 / ほっこり
短編
2026/03/10 18:00更新
10,515字 56%
10,515字 56%
日間P
-
総合P
126
ブクマ
1
平均評価
9.54
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
1300%
評価P
124
評価者数
13
週間読者
-
日間イン
1回
ベスト
196位
最終取得日時:2026/03/11 12:05
※googleにインデックスされているページのみが対象です