異世界[恋愛]

男心と女心と親(?)心

(マグノリアの花の咲く頃に 第四部 第十六章(6)と(7)の幕間)

 ロバートは、ライティーザ王国アレキサンダー王太子の腹心であり、乳兄弟だ。ロバートにとって、最愛の人、婚約者であるローズが、グレース王太子妃の身代わりとなり攫われ、奴隷商人たちの手に落ちるという憂き目にあったが、無事に助け出すことができた。
 
 アレキサンダー王太子と腹心達が、奴隷市場を急襲し、聖女ローズを救ったという物語は、ライティーザ王国の隅々にまで、吟遊詩人達により広められた。

 アレキサンダー王太子が、聖女ローズを救い出し、奴隷売買に関わっていた者達と、利益を得ていた貴族達を容赦なく裁いたという物語に、多くの民が、酔いしれた。

 悲しいかな、現実は、物語ではない。

 ロバートは使用人だ。貴族ではない。

 アレキサンダー王太子の妻グレースの兄である、アスティングス侯爵家の令息二人に、半ば言いがかりで暴行をうけても、抵抗できる立場ではなかった。

 傷を負いながらも、無理を承知で御前会議に参加した翌朝、ロバートの容態が悪化した。
(前半シリアス、後半ほのぼのです)

R15 / 残酷な描写あり / 身分差 / 年の差 / ヒストリカル / シリアス / 男主人公 / 女主人公 / 中世 / ほのぼの
全11話完結 2021/11/15 10:00更新
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最終取得日時:2024/05/17 01:14
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