異世界[恋愛]
かき氷令嬢〜妹の病が酷くなったからとフラれた二番目にされ続けた令嬢はやけっぱちに氷精霊の住む庵へ行くとかき氷を作ることになって誰からも求められるようになることで自分を好きになろうと決めた〜
声が耳に届いた瞬間、胸の奥で凍り付いていた何かがさらに深く沈み込むのを感じた。
向かい側に座るドラード王子の顔はいつもよりずっと硬い。
陽光のように明るい笑顔を浮かべ、心を温めてくれたはずなのに。
「どうなさいました、ドラード様。そのような改まったお顔をされて」
気づいていた。この数ヶ月で取り巻く空気がどこか冷え切ってしまっていたことに。それでも、希望を捨てたくなくて、無理に明るく振る舞っていた。
「リレリレアが、また倒れてしまって……」
リレリレアとはドラード王子の妹君。
同じ年頃だが、幼い頃から魔力が不安定で、度々倒れてしまう病に苦しむドラード王子は妹君を誰よりも大切にしていた。
いつも私は二番目。
異世界転生 / ほのぼの / 女主人公 / 職業もの / 魔法 / 日常 / グルメ / 婚約 / 貴族 / かき氷 / 出奔 / 令嬢
短編
2025/10/10 06:00更新
6,596字 43%
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最終取得日時:2025/10/16 12:05
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