異世界[恋愛]
元夫の後悔に興味はありません
七年間、夫は一度も部屋を訪れなかった。
それなのに世間は私を石女と呼ぶ。
義母は持参金を横領し、夫は愛人と笑う。
侯爵夫人という名の檻の中で、私は静かに準備していた。
前の人生で法律を学んだ記憶がある。
帳簿の不正は見ればわかる。
七年かけて、証拠を一枚ずつ積み上げた。
ある日、離縁状が届いた。
私は泣かなかった。
微笑んだ。
石女の烙印を覆す純潔証明。
横領を暴く帳簿の原本。
すべてを貴族院に持ち込む覚悟がある。
けれど裁判よりも怖いものがある。
七年間、誰にも触れられなかった手がある。
隣に立つ男は寡黙で不器用だ。
外套を泥に敷き、蜂蜜湯を届け、何も言わない。
その沈黙の意味に、まだ気づけずにいる。
元夫が何を悔いようと関係ない。
私はもう振り返らない。
選びたいのは、自分で掴む新しい食卓だ。
ただ、その席に誰を招くのか。
答えはまだ、出せていない。
異世界転生 / 女主人公 / 西洋 / ざまぁ / 溺愛 / 年の差 / 離縁 / ハッピーエンド
全10話完結
2026/05/08 12:02更新
46,402字 (4640.2字/話) 30%
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最終取得日時:2026/05/12 12:07
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