異世界[恋愛]
推して駄目だったので引くことにした
潮時だな。実家からの手紙を見下ろして、わたしは息を吐いた。
シルヴァーナは女ばかりの五人姉妹であるアスマントス公爵家の三女。元王女である母の娘として、将来は政略結婚が定められている。
自由な結婚は望めない。それはよくわかっていた。
それでもせめて、婚約が決まるまでのわずかな時間、自由に恋がしてみたいと、シルヴァーナは母に懇願し、女学院に通う間だけと許しを得る。
後腐れない初恋相手として、シルヴァーナが目を付けたのは、母の政敵の息子である、エイジア・ヴァージンバウアー侯爵子息。絶対に自分に落ちない男相手に、まるで舞台役者を推すように、シルヴァーナは恋をする。
けれど許された夢の期間目前、母から縁談を進めるよう命じられる。
猶予期間はもう終わり。我儘を通した分、家と国に報いなくては。
シルヴァーナは初恋から手を引き、お見合いを進めることにするが、その話を聞いた初恋の相手エイジアは、思わぬ行動に出て。
ご令嬢、あなたにひとつ、忠告しましょう。
初恋を楽しむ令嬢と、その初恋相手に選ばれた令息の、恋のお話。
令嬢 / 報われない恋 / 溺愛
短編
2025/08/09 07:00更新
10,515字 42%
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最終取得日時:2025/08/12 12:05
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