異世界[恋愛]
「何も起きなかった日は、仕事とは言わない」と婚約破棄された私の、最後の一日です
「お前がいた七年で、一度でも何か起きたか?」
建国祭の壇上で、婚約者はそう言って笑った。
一度も起きていない。
私がそうしてきたからだ。
七年間、私は風と雲を読み、雨の時刻と行き先を決めてきた。
うまくいった日には、何も起きない。
彼が選んだのは、両手を掲げるだけで空を晴らせる聖女だった。
歓声の中、私だけが東の空を見ていた。
雨雲は消えていない。
一つに集められ、押し出された先は、王都の下町だった。
そのまま落ちれば、下町に住む数千人が水に沈む。
麦畑へ流せば、王都の秋が消える。
被害を出さずに受けられる場所は、王都に一つしかなかった。
「見ろ、この広場を」
そう彼が誇った、建国祭の会場だけだった。
これが、私が彼のために空を見る最後の一日になった。
シリアス / 女主人公 / 魔法 / ハッピーエンド / 西洋風 / 貴族 / 婚約破棄 / ざまぁ / 聖女 / 天候 / 災害 / 職業 / 仕事 / 理解ある伴侶 / 勘違い男
短編
2026/08/08 20:01更新
7,224字 40%
7,224字 40%
日間P
58
総合P
686
ブクマ
20
平均評価
7.98
感想数
1
レビュー
0
評価頻度
405%
評価P
646
評価者数
81
週間読者
508
日間イン
2回
ベスト
240位
最終取得日時:2026/08/16 12:06
※googleにインデックスされているページのみが対象です