オッサンと少年の入れ替わり。オッサンは異世界で美味い料理を作り、少年は日本で無自覚に色々やらかす。
新社会人時代に就職先が倒産して以来、冴えない人生を送ってきたアラフォーのオッサン鷹野翔太郎は、ある日目覚めると異世界の少年ウォルクリスになっていた。
ウォルクリスは兵役義務で親元を離れ、一年間の騎士見習い生活が始まったばかりである。
見習いを含む騎士たちが配属先の領主館に着いてみると、宿舎の食堂にいる筈の料理人がいない。
領主は着いたばかりの騎士たちを集めてこう言い放つ。
「宿舎の料理人は私の専属にした。お前たちは自分で作って食べろ」
その言葉にこの世の終わりみたいな顔をする先輩騎士たちは、料理スキルが壊滅的であった。
一方、日本で調理関係の仕事経験があった翔太郎は、ありあわせの材料でスープパスタを作り、見習い仲間たちと美味しくいただく。
ふと気づいて振り返れば、ダークマターしか作れない先輩たちがヨダレを垂らしてガン見している。
「お前、料理できる子だったのかぁぁぁ!」
「……えーと……先輩たちの分も、作りましょうか?」
翔太郎は先輩たちに拝まれて、断るのも可哀そうなので人数分のスープパスタを作ってあげた。
先輩たちが大喜びでパスタを貪っていると、今度は領主が食堂の窓の外からガン見している。
「見習いの小僧、城の厨房を使うことを許可してやるから、私にもそれを作れ!」
パスタが食べたくてしょうがない領主に命じられ、翔太郎は城の厨房でもパスタを作らされる。
翔太郎が異世界生活を送っている頃。
日本では、異世界の少年ウォルクリスがアラフォーのオッサンになっており、困惑していた。
オッサンと少年の精神が日本と異世界で入れ替わるお話。
転生でも転移でもない、ちょっと変わった異世界行き。
本作は、アルファポリスで「辺境騎士団のまかない料理~領地は食材の宝庫です~」というタイトルで連載中の作品です。
アルファポリス側の方が先行しております。
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アルファポリスの第6回次世代ファンタジーカップ3位に入るも、受賞なし・書籍化なしという不遇な作品です。
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