異世界[恋愛]

彼女は病弱だから、と私の治癒石を持ち出した婚約者へ

「彼女は病弱だから」

婚約者はそう言って、私の前に空の箱を置いた。
中にあった治癒石は、具合の悪い幼馴染へ貸したという。

けれど、それは私の呪いを抑えるために作られた石だ。
夜に使わなければ胸が痛み、息ができなくなる。彼も薬師から説明を聞いていたはずなのに。

「君は元気そうじゃないか」

夕鐘までに返してほしい。
命に関わることも、使いの者に渡すだけでいいことも、手紙に書いた。

返ってきたのは、「明日の朝には持っていく」という伝言だった。

私は薬師の工房へ向かい、石の返還を求めて衛吏に届け出る。
そして、その夜――。

「たった一度の行き違いで、式をやめるのか」

そう尋ねる彼に、私は答える。

「一度で、息ができなくなりました」

石が戻っても、なかったことにはできない。
私は婚約を終わらせ、あの夜に起きたことを証言すると決めた。

AI直接使用 / 女主人公 / 西洋 / シリアス / 婚約解消 / 幼馴染優先 / 呪い / 治癒石 / 薬師 / 裏切り / ざまぁ / 因果応報 / 復縁なし / 再出発
短編 2026/10/14 00:00更新
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最終取得日時:2026/10/15 12:05
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