ハイファンタジー[ファンタジー]
悪役令嬢?前世は優しいおばあちゃんでした!
ふわふわで、ふっかふか。
天蓋つきのベッドで、私はすやすやと眠っていた。
お部屋はほんのりとお花の香り。枕元には、執事のノアが選んでくれたラベンダーが置かれている。
「お嬢様、お水をお持ちしました」
お水なんて今はいらない。眠たいんだもの。もう少しだけ、この夢みたいな世界に浸っていたい。
……夢みたい?
本当に、夢の中みたい――でも、なんだか少し違う。
さっきまでいたふわふわのベッドではなくて、私は今、見たことのない場所にいた。
真っ白な床。白い壁。私以外なにもない。
しん…と静まり返った、不思議で音のない空間。
「ここ……どこ?」
ぽつりとつぶやくと、その声がやけに澄んだ音で響いた。
そのとき――足元に何かが落ちる音。
見ると、そこには一冊のノートがあった。くすんだ金色の文字で、表紙にはこう書かれている。
異世界転生
短編
2025/05/02 02:48更新
2,214字 35%
2,214字 35%
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60
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72
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2
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350%
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最終取得日時:2025/05/03 12:05
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