異世界[恋愛]
結界が解けるまで三日~公爵夫人、最後の仕事~
毎夜、血で術式を書く。
それが十二年間の日課だった。
公爵家の結界を一人で維持してきたセレスティーネに、夫が告げる。愛人を正妻にすると。涙は出なかった。出るはずがない。十二年間、泣く暇もなかったのだから。
結界は更新をやめれば三日で消える。引き継ぎ資料は七百ページ。夫はその一ページも読もうとしなかった。
屋敷を出ようとした日、王宮結界術師団の長が門前に現れる。彼の手には、セレスティーネと同じ術式痕が刻まれていた。
「あなたの術式を十年追いかけてきた」と彼は言う。
結界が領地全体を養っていたことを知った時、静かに去る計画は崩れる。それでも彼女は歩き出す。十二年分の夜は返らない。けれど、これからの朝を選ぶ権利は、誰にも渡さない。
ハッピーエンド / ざまぁ / 女主人公 / 恋愛 / 西洋 / 貴族 / 結界 / 溺愛
全10話完結
2026/03/23 11:07更新
27,010字 (2701字/話) 30%
27,010字 (2701字/話) 30%
日間P
210
総合P
310
ブクマ
33
平均評価
8.41
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
87.88%
評価P
244
評価者数
29
週間読者
-
日間イン
1回
ベスト
127位
最終取得日時:2026/03/24 12:05
※googleにインデックスされているページのみが対象です