異世界[恋愛]

私の為だ。公爵様は必ず言う。

「――私はこれから貴女と褥を共にすることはない。これは私の為だ。私の我儘だ。これから貴女が何不自由なく暮らせる事は約束しよう。だから『初夜は済んだ。』そういうことにしてくれ。」


――結婚初夜。貴族にとってこれがどれ程の重みを持つか。分からない人ではないと思っていた。


私達はいわゆる政略結婚というやつだ。


公爵様といえば結婚なさらない事で有名であったし、私は私で、ある出来事から令嬢らしくないと有名であった。

そんな二人の物語。

シリアス / 女主人公 / 切ない / 貴族 / 公爵
短編 2025/05/02 09:59更新
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最終取得日時:2025/05/03 12:05
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