異世界[恋愛]

わたくしを間者に仕立てた偽の密書、お書きになった御方には牢へ入っていただきます

伯爵令嬢エステルは、隣国生まれの母を持つというだけで「あちらの血」と囁かれて育った。

年明けの拝賀の席。宰相補レムケが、隣国へ内情を流した咎で彼女を告発する。証拠として積まれた文の束。婚約者のダミアンまでもが、父の隣で彼女を切り捨てた。

エステルは泣かず、ただ一言だけ願い出る。「その文を、この場で検分くださいませ」。封蝋に捺されていたのは、三年前の紋章改めで王家へ返上された、いまは亡き旧い紋——捺せる者は、返上の前に型を写した者だけである。

御前で崩れたのは、彼女ではなく告発の側だった。受領簿を抱えて駆けつけた文書院の院長ニクラスが、真っ先に彼女の隣に立つ。仕組んだ筆は、爵位ごと沈む。

女主人公 / 西洋 / ハッピーエンド / ざまぁ / 婚約破棄 / 令嬢 / 冤罪 / 密書
短編 2026/08/14 19:55更新
7,090字 32%
日間P
68
総合P
76
ブクマ
2
平均評価
6.55
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
550%
評価P
72
評価者数
11
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2026/08/16 12:05
※googleにインデックスされているページのみが対象です