異世界[恋愛]

「私に答えさせてください」と言ったのに――王妃様へ私の辞職を勝手に伝えた夫と離縁します

「次からは、私に答えさせてください」

夫が私より先に、狩りの誘いを断った夜。
私はそう頼んだ。

夫は笑って、「分かったよ」と答えた。

それなのに数日後、私は一通の手紙の控えを見つける。

――妻は今季をもって、王妃付きの役目を辞する意向でおります。

私は一度も、辞めたいなどと言っていない。

なのに夫は、私に確認することなく、王妃様へ私が辞める意向だと伝えていた。

問い詰めると、夫は不思議そうに言う。

「……あれは狩りの話だろう」

そこで、ようやく分かった。

晩餐会も。
実家への手紙も。
狩りの誘いも。

この人はずっと、私が答える前に、私の答えを決めていた。

そして今度は、仕事まで。

「君のためにだよ」

――そうですか。

では、今度こそ私が答えます。

「離縁してください」

女主人公 / ハッピーエンド / ざまぁ / 離縁 / モラハラ夫 / 義妹 / 王宮 / 侍女 / 政略結婚 / 貴族 / 姉妹愛 / 自立 / 因果応報 / 新ヒーローなし / 短編
短編 2026/08/13 20:04更新
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最終取得日時:2026/08/16 12:05
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