異世界[恋愛]

転生チートで一攫千金!の道のりが遠すぎて挫けそうです。

「あーーん!なっとうすぱがたべたい!」

突然、ほんとうに突然、そう言った。らしい。
三歳になる前の私が。
家族との食卓で。

メルローズ・シュヴァイツァー。生まれて初めての言葉が、まんまでも、かったぁんでも、にぃにでも、とぉたんでもなく。
未だに納豆スパゲティを夢見る、花も恥じらう乙女だ。

たぶん、私は生まれたときから前世の記憶が朧気にあったんだろう。今でも朧気だけど。
そのせいなのか、転生チートがなかなか上手くいかない。幼い頃からあれこれやってるのに、成果がお金に結び付かない。

おかしい。転生チートで一攫千金を狙ってるのに。

一攫千金にはならないが、失敗とも言えない。そんな微妙な転生チートの先に、なぜかの、涙ながらの婚約破棄騒動。
意味がわからない!むしろ、そんなに泣くならなぜ宣言した?
私の、一攫千金の未来はどっちだ?

ほのぼの / チート / グルメ / 婚約破棄? / 年下王子 / 転生チート / 異世界転生
短編 2024/12/26 10:43更新
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最終取得日時:2024/12/27 12:05
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