異世界[恋愛]

あと三回で払い終わる母の屋敷を義妹へ譲りました。支払期日の翌日「家族でしょう?」と請求書を持って来られたので、夫とも離縁します

「二百四十枚だけでいいんです」
「家族でしょう!」

母の屋敷を義妹夫婦へ譲ったあと、義家族は支払いだけ私に続けさせるつもりだったらしい。

そもそもの始まりは、夫の一言だった。

「俺たちは家族だ。そうだろ、アデル」

あと三回で支払いを終える、亡き母の屋敷。
それを義妹へ譲れと迫られ、私は「分かりました」と答えた。

公証人は、屋敷に残る支払いも、そのほかの負担も、新しい持ち主へ引き継がれると説明した。
金額の載った別紙まで差し出された。

けれど彼らは確かめようともせず、
「困れば家族が助ける」
と笑って署名した。

そして支払期日の翌日。

請求書を持って私の家へ押しかけてきた義母と義妹に、私は告げる。

「お断りします」

屋敷も、その支払いも、お望みどおり全部お譲りしました。

もう、私から差し出すものはありません。

私にだけ「家族だから」と我慢を押しつけ続けた夫とも、離縁します。

女主人公 / ハッピーエンド / ざまぁ / 契約 / 義家族 / 財産 / 公証人 / 屋敷 / 政略結婚 / 貴族 / 冷静な主人公 / 溺愛なし / 婚約破棄なし / 離縁 / 嫁いびり
短編 2026/08/12 20:01更新
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最終取得日時:2026/08/17 12:05
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