異世界[恋愛]
『譲り合い』が美徳の国で、婚約者を譲らされたので出ていきます
「クラウス様は、わたくしがいないと生きていけませんの。だから、アイリス様。婚約を、譲ってくださいませ」
婚約者と顔を合わせて十五分後、銀髪の聖女はそう言って涙を流した。
ここはヘリオス王国。強き者は弱き者に譲るを国是とする美しい国。
隣国カルディアから嫁いできた伯爵令嬢アイリスは、紅茶のカップを置いて、静かに答えた。
「お断りいたします」
──私の国には、そのような美徳はございません。
婚約者を譲り渡せと迫る聖女。「君は強い人だろう」と困った顔で言う王太子。「皆が幸せになる」と諭す国王。
だが、アイリスは知っていた。
クラウス殿下の元婚約者は、自分が五人目だということを。
そして、譲り続けた四人の令嬢が、今どうなっているのかを。
※他作品との関連はありません。一話完結の短編です。
※ハッピーエンド。元サヤなし。
未設定
短編
2026/05/10 01:34更新
5,521字 61%
5,521字 61%
日間P
662
総合P
1,254
ブクマ
33
平均評価
8.43
感想数
4
レビュー
0
評価頻度
427.27%
評価P
1,188
評価者数
141
週間読者
-
日間イン
2回
ベスト
42位
最終取得日時:2026/05/12 12:05
※googleにインデックスされているページのみが対象です