異世界[恋愛]
『毒見しかできない女』と仰るので、十年分のお役目をお返しいたします
公爵令嬢オリヴィアは十歳のときから、王太子アルヴィンの膳の皿を一つずつ先に口にしてきた。
毒が入っていると訴えても誰にも信じてもらえず、舌が焼けても、婚約者の務めだと続けた。
夜会でアルヴィンは新しい婚約者を横に立たせ、こう言った。
「そんな下働き、侍女にでもやらせればいい」
オリヴィアは取り乱さず一礼し、その日で手を引く。
翌月、王宮の食卓は止まった。代わりを命じられた侍女が寝込み、アルヴィンは皿の前で震えるようになる。
——毒は、ずっと入っていたのだ。焼けた舌でも味の分かるものを探す男が隣にいて、迎えの使者が跪いても、彼女はもう戻らない。
女主人公 / ざまぁ / ハッピーエンド / 婚約破棄 / 公爵令嬢 / 王太子 / 溺愛 / 毒見
短編
2026/08/11 19:11更新
9,001字 39%
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最終取得日時:2026/08/16 12:05
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