純文学[文芸]

咲夜。人の寿命が見える私と、来年までに死ぬ彼の話。

 加護咲夜(かごさくや)、高校一年生。
 彼女には、不思議な能力があった。それは、他人の寿命が〝年数〟で見えること。彼女には大きな未練があった。それは、寿命一年である事を知りつつ見過ごしたことで、とある女性を救えなかったことだ。

 咲夜は高校の入学式の朝、屋上から空を見上げる男子生徒の姿を見かける。なんとなく視界の隅に入った彼、今泉京(いまいずみきょう)の寿命は──〝一年〟だった。

 先輩が来年までに死んでしまう運命を変えられた時、私が背負った罪の十字架も下りるのかな?
 次々現れる寿命一年の人物を救いながら辿り着いた世界で、ついに咲夜は彼の死の間際に直面する。

「先輩──!」

 伸ばしたその手は届くのか──。
 偽善か──それとも贖罪か。死神の目の使い方。

※アルファポリス主催、第三回ライト文芸大賞奨励賞受賞作品。
※HJ小説大賞2020後期最終選考作品。
※表紙用のイラストは、『SKIMA』を利用してmu様に、タイトルロゴは草食動物様に作って頂きました。
※Part1の挿絵として、騰成様から頂いたファンアート。Part51の挿絵として、イトノコ様のフリーイラストを使わせて頂きました。

R15 / スクールラブ / 青春 / ミステリー / 部活動 / 文芸部 / 恋愛 / 超能力 / 友情 / 心の闇 / トラウマ / リレー小説 / 眼鏡っ娘 / ネトコン11感想
全55話完結 2021/01/26 18:43更新
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最終取得日時:2024/04/23 02:20
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