異世界[恋愛]

見えてる王子と、見えない悪役令嬢の話

「君と僕とはもう終わったはずだ! 君が何故まだここにいる!?」

フィオナはディートリッヒ王子の婚約者。王子は光の魔法を持つ平民・フィオナと婚約し、反対に婚約者であった公爵令嬢・ダニエラに婚約破棄を告げる。当然、ダニエラは狼狽し、慟哭し、その場から消えた――。

それ以来、ディートリッヒ王子は精神の均衡を失ってゆき、発狂するようになった。日に何度も虚空を見上げては、見えないなにかに怒り、怯え、そして必ず最後に叫ぶのだった。「君が彼女を階段から突き落としたりしなければ」と。――フィオナには、ダニエラに階段から突き落とされそうになった記憶はなかった。

すべて王子の妄想で、ダニエラは冤罪だったのでは。フィオナがそう疑う中、ディートリッヒ王子が叫ぶ。「君はもう死んだ! 自ら命を絶ったんだ!」と。婚約破棄されたダニエラは恨みの余り自殺し、悪霊となってディートリッヒ王子と自分とを呪っている――フィオナはそう確信し、ディートリッヒを救うために奔走し始めるが――。

残酷な描写あり / ヒストリカル / 悪役令嬢 / ミステリー / ラブコメ / 異世界ファンタジー / 恋愛 / 婚約破棄 / 復讐 / ざまぁ / 魔法 / 学園 / 溺愛 / ハッピーエンド
短編 2020/12/29 12:00更新
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最終取得日時:2024/03/28 01:43
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