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涼風てくの 2026/01/09 公開 2026/02/28 12:00 更新
「聖女の儀式中にモップがけをした」
ひょんなことから婚約破棄され、国外追放された公爵令嬢クラリス・フォン・リリウム。
彼女が送られたのは、入れば二度と戻れないとされる最果ての監獄ダンジョン「黒の柩(サルコファガス)」だった。
瘴気が満ち、異形の化け物が跋扈する地獄。 しかし、クラリスは絶望などしなかった。
なぜなら彼女は――この世の全ての不浄を許さない、究極の潔癖症(バーサーカー)だったからだ。
「汚い! 不潔! 整理整頓!」
襲い来る泥ゴーレムを【モップ】で吸い取り、呪われた黒騎士を【聖水(サンポール)】で磨き上げ、腐敗を撒き散らす魔女をお洗濯。 愛用の【モップ:スッキリさん】を振るえば、空間ごと汚れは消滅。
最強の魔物たちを「従業員」として雇用し、クラリスは汚れたダンジョンを快適なマイホームへとリフォームしていく。
一方、クラリスを追放した王国はパニックに陥っていた。 実は城の衛生を保っていたのは、彼女の【掃除】だったのだ。
彼女を失った国は、謎の黒い煤と疫病に覆われ、滅亡の危機に瀕する。
慌てて連れ戻そうと軍を派遣するが、クラリスは彼らを「不法投棄されたゴミ」だと勘違いし、笑顔で焼却炉のスイッチを押すのだった。
これは、無自覚に最強の掃除能力を持つ令嬢が、ダンジョンの魔物たちを【洗剤】で屈服させながら、優雅に紅茶を飲む物語。
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