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榮樹 2017/02/19 公開 2024/08/25 19:47 更新
七世紀倭国は神の声を聴くことのできる大王家を中心に、蘇我氏が権力を有していた。隋や三韓の脅威に対抗するため、蘇我入鹿は厩戸皇子の甥・高向王を擁立して国の充実を図る。が、高向王は若くして病没する。代わりの者をどうするか悩んでいる時、蘇我氏に連なる巫祝一族のお告げにより、高向王の遺児・大海人皇子を蘇我氏は擁立する。大海人皇子を大王にするため生母・宝皇女は田村皇子と再婚する。田村皇子を推古帝のあとの大王とし、大海人皇子を大王の長子という位置に据えるためであった。やがて田村皇子と宝皇女との間に葛城皇子が生まれる。
葛城皇子は、大王と大后の長子として生まれたのにもかかわらず、大海人皇子という存在のために大王への道が閉ざされていることに鬱屈した感情を持っていた。そして、神道の家に生まれたため、仏教を奉じる権力者蘇我氏がいるかぎり将来を閉ざされていると考える男がいた。中臣鎌足である。
鎌足は蘇我氏を排除し葛城皇子を大王にせんと画策する。
入鹿・大海人皇子と鎌足・葛城皇子との思惑がぶつかり合い、やがて六四五年六月を迎える。
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