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lilylibrary 2026/03/06 公開 2026/03/06 16:10 更新
「趣味が下品だ」――そう王太子に告げられ、婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢クラリス。彼女が打ち込む尖った趣味、それは「筋肉」の探求だった。断罪の場、彼女は広背筋の膨張のみでコルセットを弾き飛ばし、高笑いと共に追放を受け入れる。送り込まれた先は、飢えと疲弊で「ボロ雑巾」と揶揄される辺境騎士団。だが、彼女にとってそこは絶望の地ではなく、理想の肉体を作り上げるための最高の「聖域(ジム)」に過ぎなかった。
物語は、クラリスが持ち込んだ「科学的トレーニング」と「栄養学」によって、辺境の弱小騎士団が最強の軍団へと造り替えられていく国家改革劇だ。根性論を廃し、プロテインと超回復を重んじる彼女の指導により、ひ弱な騎士たちは「筋肉四天王」へと覚醒していく。一方で、虚飾に塗れた王都は魔獣の脅威に晒され、かつて彼女を蔑んだ者たちは己の無力さを露呈する。物理的な強さこそが真の品格であると証明するため、クラリスは究極の肉体を携え、再び王都の地を踏む。
家柄も魔力も移ろうが、己に刻んだ筋肉だけは決して裏切らない。筋肉至上主義を貫く令嬢が辿り着くのは、救国の英雄か、それとも――。
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