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北畠 逢希 2026/10/08 公開 2026/10/12 21:13 更新
世界を救うため、大切な人を犠牲にしなければならない。
聖女シアが最後の戦いで突きつけられたのは、そんな残酷な選択だった。
厄災に呑み込まれた聖騎士ルーファス。傷つき倒れていく仲間たち。そして、すべてが終わろうとした瞬間、天才魔法使いゼノが発動した謎の魔法。
「ごめんな、シア」
その言葉を最後に、眩い光が世界を包み込んだ。
次にシアが目を覚ましたのは、なぜか最後の戦いから一年前の世界だった。
生きている幼馴染。まだ親しくなっていない研究者。いつもどおり笑っている魔法使い。
失ったはずの日々が、もう一度始まろうとしている。
けれど、シアの知る過去とは何かが違っていた。
本来なら元気に笑っているはずのルーファスは、原因不明の眠りについている。誰も覚えていない一年を、なぜかシアだけが覚えている。そしてゼノは、何かを知っているかのように笑うばかりで――。
これは本当に、過去に戻っただけなのだろうか。
迫りくる厄災の謎を追いながら、シアは仲間たちと再び絆を結んでいく。
今度こそ、誰も犠牲にしないために。
たとえ世界が忘れてしまっても、彼らが交わした約束には、まだ続きがある。
――これは、世界に忘れられた約束を取り戻す、聖女と四人の仲間たちの物語。
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