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今和立 2020/01/13 公開 2020/01/13 18:50 更新
「あー、腹減ったー……」
俺は誰ともなく言ったはずだったが、隣りを歩いていた広美には聞こえていたようで「家に帰ったらすぐご飯だから、もう少し頑張りなさい」と叱咤された。
「了解」
とはいえ、夕方のアーケード街の店先にはうまそうなものが所狭しと並べられている。タレをたっぷりとつけた焼き鳥、揚げたてのコロッケに唐揚げ……俺の口の中はすでに大洪水だった。
「ところで、今日のメニューはなんだ?」
俺は買い物袋を両手に持っていたが、中身は聞いていなかった。別々に分かれて買い物をしているときに広美が買ってきたもので、合流したときに「持って」と言われ運んでいたものだ。そのときは単に「ああ、わかった」と受け取っていたが、商店街で夕飯の材料を買う素振りを見せないところを見ると、このビニール袋の中身が今日の夕飯の材料の可能性が高かった。
「それは、お・た・の・し・み」
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