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NexT 2020/11/02 公開 2020/11/17 21:47 更新
セミもうだる夏の日
隣で座る幼馴染みーー音無やよいは、突然俺に向かってこう言った。
「ねぇ、次のゲーム、敗者が勝者の言うことをなんでも一つ聞かなければならない、という特別ルールを設けるのはどうかしら?」
性別問わず、誰もを惹きつけ魅了する挑戦的で挑発的な表情を浮かべる彼女。
ーー俺は思う。
『なんでも』とはなにか、どこまでが『なんでも』で、なにを含めて『なんでも』なのか……。
整った目鼻立ち、斜陽に照らされ耀う亜麻色の長髪、モデルのような抜群に整ったプロポーション、可能ならその心さえも——。
「ええ、構わないわ、あなたの思う言葉通りの意味合いで解釈しても」
そう言った彼女の表情は相変わらず自信に満ち溢れていて、昔からなに一つ変わっていなかった。
けれど、そんな彼女は気づいていない。次に控えるPC対戦ゲームは『Little Gigant(リトルギガント)』は、もっとも俺が得意とするサバイバルゲームの一つだということを。
チャンスは一度きり。
彼女に勝利して、俺は伝えなくてはならないことがあるのだ。
ゆえにこれが、俺に残さた最初で最大にして最後の大一番になる──。
これは、平凡なゲーム好きな俺と完全完璧美少女であある非凡な幼馴染みが織りなすちょっと変わった青春の一ページ。
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