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音音 2026/08/10 公開 2026/10/19 00:00 更新
神々が治める、数多の国。
そこには「記憶」「時」「法」「宿命」「死」「混沌」―世界を形作る概念そのものを司る神々が存在していた。
遥か古代より、この世界に在り続ける六柱の神々。
かつて彼らは、世界の始まりから存在する神として崇められていた。
けれど今、その存在を覚えている人間は、もうほとんどいない。
「記憶」の国では、忘却は許されない。
見たものも、聞いたものも、誰かが抱いた感情さえも、すべてが記憶として残され、やがて「記憶」の神へと還っていく。その国で生まれた使者は、生まれた瞬間から記憶する術を知っている。
――ただ一人を除いて。
主人公は、何も覚えていられない。
見たものも、聞いたことも、気づけば霧のように消えてしまう。使者としての役目を果たせない彼女は、周囲から「欠陥」と呼ばれながら、それでも変わらない日々を過ごしていた。
ある日、彼女は「記憶の海」に触れようとした瞬間、不思議な光景を見る。
見たことのない空。
どこまでも続く草原。
そして、誰かの笑い声。
その直後、彼女は「記憶」の神に呼び出される。
そこで告げられたのは、思いもよらない事実だった。
――彼女が生まれたという記憶は、どこにも存在しない。
なぜ自分は生まれたのか。
自分は何者なのか。
なぜ自分だけが、記憶を失うのか。
「記憶」の神でさえ、その答えを知らない。
やがて彼女は、自分自身を知るため、神々の国を巡る旅に出る。
そこで出会う神々や、そこで生きる者たち。
それぞれの国で触れる価値観や記憶、そして失われていくもの。
旅を続ける中で、彼女は少しずつ自分の存在に隠された秘密へと近づいていく。
これは、記憶を失った少女が、神々の国を巡りながら「自分が何者なのか」を知っていく物語。
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