純文学 完結・全11話

『“映える女”に婚約者を奪われました。でも、その男の成功、全部わたしの企画です』 SNSの数字しか信じない二人に、“本当の価値”を教えてあげる。

花守かおるこ 2026/05/16 公開 2026/05/16 19:30 更新

あらすじ

夕暮れのスーパーで、
値引きシールの貼られた小松菜を選ぶ。

誰にも褒められない指先で、
豆腐を切り、
味噌を溶き、
明日のために米を研ぐ。

それを彼は、
「地味だ」と笑った。

画面の向こうでは、
光るネイル、
高級ホテル、
薄いグラスの泡。

“映え”だけを食べて生きる人たち。

フォロワー三十万人。
数字は拍手の代わり。
中身のない言葉でも、
綺麗に加工すれば「成功者」になれた。

わたしの企画。
わたしの時間。
わたしの努力。
わたしの静かな夜。

全部、
あなたの「才能」になっていた。

でもね。

本当に人を支えるのは、
映る料理じゃない。

安い鶏むね肉でも、
炊きたてのご飯でも、
疲れた夜の味噌汁でも、
ちゃんと誰かを生かせる。

生活は、嘘をつかない。

あなたは最後まで、
「見せること」しか知らなかった。

冷蔵庫を空っぽにしたまま、
人生まで空っぽにした。

炎上の光に焼かれて、
拍手は罵声へ変わる。

フォロワーが減る音。
ブランドが離れる音。
虚像が崩れる音。

その全部を聞きながら、
わたしは静かに帰宅する。

鍋の蓋を開ける。
湯気が立つ。

ただそれだけで、
少し泣きそうになる。

“本当の価値”は、
誰かに見せるためじゃなく、

明日もちゃんと、
生きていくためにあるのだから。

ポイント

総合ポイント 36
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 3494.4% ブクマ×2 25.6%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
1
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4
平均評価
8.50
週間読者
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ブクマと評価ポイントの推移

10/30〜11/05(7日間)
ブクマ 1+0(7日間)
2 1 0 10/30 11/02 11/05
評価ポイント 34+0(7日間)
35 34 33 10/30 11/02 11/05

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/05 1 ±0 34 ±0
11/04 1 ±0 34 ±0
11/03 1 ±0 34 ±0
11/02 1 ±0 34 ±0
11/01 1 ±0 34 ±0
10/31 1 ±0 34 ±0
10/30 1 ±0 34 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…