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ひなもり家(ひなもりぱる) 2026/10/16 公開 2026/10/23 21:10 更新
歌手になる夢を胸に、田舎から王都へやってきた十八歳の少女アリア。
働いていた高級レストランを理不尽な理由でクビになったアリアは、ひょんなことから「黒の騎士団」の寮母として働くことになった。
しかし黒の騎士団は、王都で「穢れた騎士団」と噂される存在だった。
「君の歌を、もう一度聞かせてほしい」
彼女を勧誘したのは二十歳という若さで騎士団を率いる団長レイモンド。
魔獣との戦いで呪いを受け、視界から「色」を失っている彼は、アリアの歌声を聞いた瞬間、そのモノクロの世界に色を取り戻す。
アリア自身も気づいていなかった、その不思議な歌には、人を癒す力があることが少しずつ明らかになっていく。
傷ついた騎士を救い、仲間たちと心を通わせ、いつしか「癒しの歌姫」と呼ばれるようになるアリア。
最初は距離のあった黒の騎士たちも、彼女の明るさと優しさに触れるうち、かけがえのない仲間になっていく。
そしてアリア自身もまた、いつも自分を気遣い、まっすぐな瞳で見つめてくれるレイモンドに、少しずつ惹かれていった。
一方、レイモンドもアリアへの気持ちを募らせていくが、夢を追う彼女のために、自分の想いを胸の奥へしまおうとしていた。
やがてアリアは「聖女」として教会に迎えられる道もあることを知るが、それは彼女がずっと追いかけてきた「歌手になる」という夢を諦めることにもつながっていた。
愛する人の隣にいたい。
けれど、歌手になる夢も諦めたくない。
恋か、夢か。
その選択の先で、アリアが見つける「自分が本当に歌いたかった理由」とは……。
この物語は、歌うことで人を癒す少女と、彼女の歌で色を取り戻した騎士が紡ぐ、異世界恋愛ファンタジー。
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