ローファンタジー 完結・全50話

【完結済】妹を救うたび、オレは「俺」を忘れていく。〜両親の仇である最強の獣魔(影の王)は、落ちこぼれとして君と生きる〜

憮然野郎 2026/03/18 公開 2026/05/04 19:00 更新

あらすじ

「いいんだ。お前に『人殺し』と蔑まれても、お前が生きているなら──オレは、俺を捨ててやる」
 突如として現れた異形の怪物【獣魔】により、人類の生存圏が脅かされる世界。対獣魔の精鋭を育成する「聖痕学園」において、黎明駆(れいめい・かける)は魔力出力最低の「万年落ちこぼれ」として、周囲から嘲笑される日々を送っていた。
学園祭の演劇で森の木 Aという屈辱的な役を真面目に演じる彼を、誰が最強の怪物だと疑うだろうか。
 しかし、駆には血塗られた【真実】があった。15年前、幼児だった彼が自らの両親を惨殺したのは他ならぬ獣魔へと変貌した自分自身。そして今、隣で無邪気に微笑む最愛の妹・陽葵(ひまり)さえも、かつて彼がその手にかけようとした存在だったのである。
 己の正体を隠し人間に擬態して「家族」をやり直す。それが駆に自ら課した唯一の贖罪だった。だが、その薄氷の平穏は知性を持つ獣魔の襲来によって無残に切り裂かれる。
「──オレを呼んだか、陽葵」
 妹の危機に駆は禁じられた【影の王】の力を解放する。それは学園のエリートさえ一瞬で飲み込む絶対的な闇の領域。だが、強大すぎる異形の力を振るうたび、駆の脳裏からは人間としての記憶が砂のように零れ落ちていく。妹との大切な約束、二人だけの思い出……代償は常に守りたいはずの「日常」そのものだった。
 激闘の末、血に塗れた怪物の姿で妹に救われた駆は震える声で問う。「なぜ、化け物のオレを助けた?」と。何も知らない陽葵は聖母のような慈愛とどこか底の知れない静寂を瞳に宿して微笑む。
「なんとなく……お兄ちゃんに、似てたから」
 正体がバレれば積み上げた全てが崩壊する。けれど戦わなければ彼女を救うことはできない。
加速する忘却の果て、駆はある違和感に気づき始める。自分を追い詰めるエリート騎士・焔の執着よりも、背後で見守る妹の笑顔の方がよほど「異質」であることに。
 守っているのは自分か、それとも飼われているのは自分か。史上最凶の兄と謎に包まれた妹の絆が紡ぐ、切なくも苛烈なダーク・ファンタジーが今、幕を開ける。
 王道のアクションとサイコ・ホラーの融合。
駆が「合格、でいいですよね?」とトボける滑稽な日常の裏側で、陽葵の「影」が静かに形を変えていく──。その違和感に気づいたとき、あなたはもう、この兄妹の深淵から抜け出せなくなっているはずです。

ポイント

総合ポイント 14
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 1071.4% ブクマ×2 428.6%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
2
感想
0
レビュー
0
評価者数
1
平均評価
10.00
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/29〜11/04(7日間)
ブクマ 2+0(7日間)
3 2 1 10/29 11/01 11/04
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/29 11/01 11/04

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/04 2 ±0 10 ±0
11/03 2 ±0 10 ±0
11/02 2 ±0 10 ±0
11/01 2 ±0 10 ±0
10/31 2 ±0 10 ±0
10/30 2 ±0 10 ±0
10/29 2 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…