現実世界恋愛 短編

隣の席のイケメンに勢いでプロポーズしたら、結婚相手はグループ社長でした

熾星 2026/10/18 公開 2026/10/18 16:00 更新

あらすじ

 母に勧められたお見合いにうんざりして、私は隣の席にいた見知らぬ男性に結婚を申し込んだ。

「突然すみません。あなたもお見合いが嫌なら、私と結婚しませんか?」

 自分でも何を言っているのかと思った。ところが、細い金縁の眼鏡をかけたその人は、少し驚いたあと、笑ってうなずいた。

「いいですよ。あなたが本気なら」

 しかも彼の鞄には、記入前の婚姻届まで入っていた。

 その日のうちに必要な書類を揃え、証人二人にも署名してもらった。桜ヶ峰市役所で婚姻届が受理されたときは、自分の名字が高瀬に変わったことさえ、まだ実感できなかった。

 夫になったのは、二十九歳の高瀬悠人。仕事はプログラマーだという。

 若葉町の古いマンションで暮らし、朝はコンビニでおにぎりを買い、仕事帰りには自転車で駅まで迎えに来てくれる。

 そんな暮らしが、私はけっこう気に入っていた。

 ところがある日、勤め先にグループ本社の社長が来ることになった。

 役員たちに囲まれてロビーへ入ってきたのは、仕立てのいいスーツを着た若い男性だった。見慣れた金縁の眼鏡に気づいた瞬間、私は手にしていたペンを落とした。

 毎朝、台所でお粥を作ってくれる夫が、そこにいた。

 慌てて給湯室へ逃げ込むと、ほどなくしてドアがノックされた。

「美咲、いる?」

 恐る恐る開けると、悠人が立っていた。

「た、高瀬社長……」

 彼は困ったような顔をした。

「驚かせてごめん。ちゃんと説明させてほしい」

 昨日まで同じ食卓を囲んでいた人が、目の前でグループの社長として立っている。

 何から聞けばいいのか、わからなかった。

ポイント

総合ポイント 424
日間ポイント 0
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最高順位 [未取得]
評価ポイント 38691% ブクマ×2 389%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/27〜11/02(7日間)
ブクマ 19+2(7日間)
20 18 16 10/27 10/30 11/02
評価ポイント 386+62(7日間)
380 360 10/27 10/30 11/02

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/02 19 ±0 386 ±0
11/01 19 ±0 386 ±0
10/31 19 +1 386 +8
10/30 18 ±0 378 ±0
10/29 18 ±0 378 +10
10/28 18 +1 368 +10
10/27 17 ±0 358 +34

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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