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呂兎来 弥欷助 2022/02/11 公開 2022/02/11 18:00 更新
唯一、私の遊びを否定をしなかった執事のリチャードでさえ、近頃は『そろそろ年頃になるのだから』と思っているんじゃないかしら。そんな視線をヒシヒシと感じる。
十歳になって、自由な時間はめっきり減った。
言葉遣いの勉強だの、お茶会の練習だの、そんな学びの時間ばかりに縛られるようになったの。
私は風を感じたり、風景を見たりして感じたものを絵を描くのが大好きなのに。
これからも、好きなことをする時間はもっとなくなっていくのかしら?
もし、それが大人になることだったら、私は大人になんかなりたくない──なんて、いつの間にか願っている。
お父様とお母様は、私が絵を描くことをよく思ってはいなかった。走り回ることも、木に登ることも同じ。
『お嬢様』は、そういうことをしないから。
『お嬢様』は社交界で華やかに過ごすことが『普通』。『普通』ができなければ、『恥』。私が『恥』になれば、お父様もお母様も……『家』が『恥』になる。
リチャードの役割は、私を『普通』にすることだ。
お父様とお母様は、私に『普通』を求めているけれど、リチャードは……私に、何を求めたかしら。
※原案:美澄 そら さま(コンテスト応募了承済です)
※本作は「ゆるプロット交換会」参加作品です。
美澄 そら さまのゆるプロットを元に執筆した作品となります。
「ゆるプロット交換会」についての詳細(企画主、蟬時雨あさぎ様の『「ゆるプロット交換会」作品リンク集め』)は、カクヨムに投稿した同作品にリンクを付けています。
※また、この作品の続編となる作品(どちらからも読める短編:数年後の執事視点)を同日19時に公開予定です。
続編→「産まれたときから見てきたお嬢様が初恋をしたようです。執事の私はお嬢様付きのメイド三人組を巻き込んで、お嬢様の幸せを見守っていきます」
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