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影山クロウ 2025/12/26 公開 2026/08/06 20:00 更新
有能すぎた。ただそれだけで、彼は追放された。
王国の制度設計官アルトの仕事は、誰の目にも触れない。
「慎重すぎる」「最悪を想定しすぎる」――そう疎まれ、改革の妨げとして城を追われた。
そして改革は成功する。
数字は改善し、国は速く、強くなった。誰も困らず、誰も後悔しなかった。
――ただ一つ、「間に合わなかった」という死が、静かに、確実に増えていったことを除いて。
それは陰謀でも、失策でもない。すべて"正しい判断"の結果だった。
彼が担っていたのは「失敗を、失敗として止める役目」。
それが抜けた国は、正しいまま、静かに壊れていく。
やがて国は気づく。追放したのは無能ではなかったと。
だが、理解されたときにはもう遅い。アルトは戻らない。戻っても、もう救えないからだ。
これは、復讐の物語ではない。
正しさが人を殺し、正しさが遅れて後悔する世界で、
それでも「立つ場所」を選んだ男と、その火を受け継ぐ者たちの物語。
完結済・全95話。
※叫ぶ系の直接的なざまぁ/恋愛要素を期待される方には不向きです。
"正しさ"が静かに国を壊していく因果と、内政・制度の崩壊過程をじっくり描く社会派・思索系ファンタジーです。
◎こんな方におすすめ:
「正論が人を殺す」構造/遅延ざまぁ(因果型)/成り上がらない硬派な主人公が好きな方。
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