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葉月ライ 2026/05/18 公開 2026/10/21 19:15 更新
「森の中で彷徨い歩いていたのが、わたしの最初の記憶です。一冊の本だけを、大事に抱えて」
自身の運命を知らずに辺境の田舎で育ったリリィは、魔女でありながら攻撃魔法もまともに使えないまま、敗走した剣士に促されて、無謀にも魔王城へひとり乗り込んだ。
大昔に東方の国を滅ぼしたとされる魔王『ヴァルク』に悪いことはしないよう説得するつもりが、紆余曲折の末、魔王城に居候させてもらうことに。
魔王城での生活は意外にもとても楽しく穏やかなもので、聞いていた印象とは随分違うようだとリリィは思い始める。
そんなある日、魔王城を襲撃した大勢の魔物を一掃したヴァルクの力を目にして、リリィはある願いを口にした。
「ヴァルク様、わたしに魔法を教えてくださいませんか?」
「俺は魔法使いではない。教えを乞う相手を間違えいる」
これは魔王と戦う運命を背負っていたはずの新米魔女が、その道を大きく外れつつ、やがて昏く危険な道を魔王とともに歩むことになる物語。
※恋愛模様はかなりゆったり進んでいきます。
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