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木山楽斗 2026/02/13 公開 2026/02/13 22:21 更新
子爵令嬢であるアノテラには、婚約者がいた。
しかしある日、彼女は婚約破棄を告げられた。婚約者には他に好きな女性がいたのだ。
その女性の婚約者である伯爵令息のラルードもその場にいた。そして彼も、アノテラと同じように婚約破棄を告げられたのである。
婚約者を失った二人は、途方に暮れていた。
これからどうしていくべきか、それを必死に考えていたのである。
「どこかに誰かいい人がいればいいんですけどね……」
「……もしもよろしかったら」
「はい?」
「もしもよろしかったら、私なんてどうですか?」
アノテラが何気なく発したその一言によって、二人は婚約することになった。
しかしアノテラは念のため、ラルードとの結婚には契約書を作っておくことにした。先の失敗を活かして、できるだけ不利益を出さないようにしたのである。
しかし結果として、その契約書はそれ程必要ではなかった。
ラルードは極めて紳士的であり、アノテラとも気が合ったのだ。
そんな二人が幸せな生活を送っていると、とある知らせが届いた。
かつての二人の婚約者達が、破局したのである。どうやら、元婚約者達の間には大きな溝ができてしまったらしい。
※この作品は「アルファポリス」「ベリーズカフェ」「テラーノベル」にも投稿しています。
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