ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 0
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 1
- 平均評価
- 10.00
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
誤日脱日 2026/06/10 公開 2026/06/10 08:00 更新
「流れた血の量だけ怨嗟は長く、そして深く刻まれる。何故それが解らないのですか――」
西暦二一六八年。
人口は六億にまで減り、人類は争うことにも飽きて、国境を捨て、ひとつの世界へまとまった。
戦争も飢えもない、満ち足りたディストピア。
その繁栄を底から支えるのは、不老の新人類「ヴィタルマナ」——食糧を生み出しながら、壁の向こうへ隔離され、人の数に入れてもらえない者たちだった。
天日(アメノヒ)も、その一人だ。隔離された生にありながら、彼は何ひとつ不満を持たない。
むしろ、ありふれた一日が、過不足なく今日も終わること。それだけを、静かに愛していた。
ある夜、その街がテロリストの手に落ちる。差別をなくすため、共存のため——掲げられる旗は、どれも美しい。
だが正しさを信じる者ほど、決して譲らない。やがて、世界そのものを引き換えにする脅迫が、ひどく落ち着いた声で告げられる。
最も戦いから遠かったはずの男が、気づけば、その渦の中心に立っていた。
彼の望みは、たったひとつ。
明日も、今日と変わらない朝が来ること。その取るに足らない願いのために、誰よりも穏やかなこの男は、何を選び、何を切り捨てるのか。
そして——なぜ自分がそこまでするのか。その理由を、彼自身さえ、もう思い出せずにいる。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…