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水城ともえ 2025/01/01 公開 2026/10/30 22:20 更新
【2026年10月31日 完結済 総文字数97万字】
あなたが私に遺した言葉は、今も守っているわよ。
私は今、この人たちやこの世の人たちのために生きている──。
〈彷徨える戦姫〉
これは、英雄ユリア・ジークリンデの異名のひとつ。
彼女は今から千年前、突如として世界中に現れた怪物──〈黒きもの〉を滅ぼすことに貢献したという、亡国の姫君である。
その名は歴史に刻まれ、今もなお数多の国で語り継がれている。
だが、その歴史はすべて真実なのか。
残された史書はどれも断片的で、英雄譚と怪しい伝承が入り混じっている。
何が史実で、何が作り話なのか。
そもそも、ユリア・ジークリンデという人物は本当に存在したのか。
そんな疑問から、いつしか彼女は〈彷徨える戦姫〉と呼ばれるようになった。
しかし、彼女はまだ生きている。
千年の時を越え、現代で暮らすユリア・ジークリンデと共に暮らすのは、今となっては少数となった多種多様な姿を持つ種族と歴史に伝わる『星霊(せいれい)』。
彼女の胸に宿るのは、戦士としての誇り、届かなかった小さな夢。そして、永遠に消えぬ闇。
過去と現在のあわいを彷徨いながら、彼女は今を生きている。
一方、現代の人々は信じていた。
〈黒きもの〉は、もう二度と現れない。
なぜなら、今まで一度も現れたことがないのだから。
──だが、その確信はどこにあるのだろうか。
歴史に残されたユリア・ジークリンデの姿さえ、正しく伝わっていないというのに。
幕は、すでに上がっているというのに──。
そのことを、彼女は知らない。
彼女の友である星霊も知らない。
ただひとり、ある者だけが知っていた。
【※ご注意】
この作品は、拙作『ユリア・ジークリンデ ―陰影の戦姫譚―』シリーズの改作です。そのシリーズ作品は、小説家になろうグループの検索や一覧から除外しています。
物語の大筋は変わりませんが、メインキャラクターとサブキャラクターの設定(メインキャラクターのうちの一人は根本から設定を変えております)、その他の細かな設定、完結に至るまでの物語など大きく変更しております。
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