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くろねこどらごん 2026/05/24 公開 2026/05/24 13:35 更新
終わらない悪夢を見続ける苦しみを理解出来る人なんて、この世にいくらいるんだろうか。
少なくとも、俺新田純平は今も悪夢の中にいた。
「先輩、おはようございます♡」
「おお、おはよ」
媚び媚びの声で前を歩く男に話しかける美少女。
彼女は小川香織といって、俺の幼馴染であり、ほんの少し前まで彼女といえる関係だった。
「香織元気そうじゃん。昨日は俺が帰るとき、ベッドで突っ伏してたのにさ」
「先輩が激しすぎたからですよぉ。なんなら泊まっていったら良かったのに♡」
……そう。だっただ。
もはや過去形になってしまったのは、あの男に彼女を奪われてしまったから。
アイツは俺が気付かないうちに香織と仲良くなっていて、俺が気付かないうちに香織を抱いて、そして俺が気付いた時には全部手遅れになっていた。
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