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翡翠 2025/11/14 公開 2026/07/15 08:13 更新
外部サイトに掲載
主人公の赤鬼は、本来あるはずのない五本の指をもって生まれた。
その身に知恵と慈愛をもって生まれてしまった鬼は、自分が何者なのかと苦悩し彷徨い続けていた時に自らを天女と名乗る妖からを妖の手記を貰う。
その手記は自らの過去や人々、妖との出会いを永遠に記録していくことのできる書である。
鬼はこの書を〝過去世の書〟と呼び、自らをセキと名乗り様々な妖と人に出会い過去を積み重ねながら自分の正体を探していった。
そして、その積み重ねてきた過去の中で出会った一人の少女、瀬野紗代との後悔の過去を清算するために彼女の住む街に再びやってきたセキはそこで待ち人を探す針女、雨を待ち続ける日和坊やセキと同じく過去を清算するために想い人を探す狐の姫である凜音といった妖達と出会う。
そして、瀬野紗代の孫である瀬野静夜との出会いがセキを自身の悔いに目を向けさせる。
紗代はセキに惚れ、共に生きる選択をする。
だが、セキはそれを拒みまた放浪の旅に出てしまう。
その時に彼女を傷つけてしまった事にずっと後悔の念を抱いていたセキなのだった。
そして、紗代もセキを傷つけてしまった事を後悔しずっと謝りたいと孫の静夜に語っていた。
その話を聞いて育った静夜は、重い病にかかった紗代の為にずっとセキを探していた。
そうしてセキは、静夜の導きで年老いても美しさを残した紗代と再会し、紗代とセキは過去の悔いを清算できたのだった。
だが妖との出会いや過去を振り返っても、自分が何者なのかが分からずにいたセキは天女と再会して叱責と激励を貰う。
更に、かつての〝過去世の書〟を見返し自分よりも今の自分よりも成長できていることを実感できたセキは少し笑みを浮かべながら今日も〝過去世の書〟に記し始めたのだった。
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