推理 連載中・全1話

    紫水晶の秘宝     ――ソロモン の財宝の秘密―― その1

堀本廣 2020/12/13 公開 2020/12/13 11:52 更新

あらすじ

 平成8年6月、常石神社神殿の裏手で、磯部作次郎が撲殺される。彼は常滑で土建業を営んでいた。主人公の坂本太一郎は同じ常滑で建売住宅を営んでいた。2人は幼友達である。
 磯部作次郎の死で、古代から磯部家に伝わる”ソロモンの財宝の秘密”探しが浮上する。その財宝の在り処を示すカギと言われる、重さ40キロの紫水晶が磯部の死と共に失われる。
 磯部家は古代を遡ればスサノオ、ニギハヤヒの時代からの日本を支配していた一族である。特にスサノオは朝鮮半島から来ている。その前を遡ると、出エジプトのモーゼに辿り着く。紫水晶はこのエジプト王の宝であった。それをモーゼが持ち出して、代々イスラエルの秘宝として大切に保管されていた。イスラエルの隆盛はソロモン大王で極まった。その後イスラエルは滅び、その民は流浪の果て世界に散っていく。
 その一部がソロモンの財宝の秘宝と、紫水晶を携えて、朝鮮半島を渡り、日本にやってきた。これがスサノオである。スサノオ亡き後、その子のニギハヤヒが後を継ぐ。その後その子孫の磯部一族が伊勢の地にソロモンの財宝を隠して、対岸の常滑の地にやってきたというものだ。彼らは常滑に定住する。
 常滑の地名に財宝の在り処の目印を隠したとする。
 磯部作次郎は次男、長男の作太郎は早くに死んでいる。その未亡人のとめは息子の幸一を連れて、30年以上も前に伊勢に出奔している。そこで名前を変えて財宝捜しに奔走していた。
 磯部作次郎死後、しばらくして、磯部とめは10年前に死亡、息子幸一は無惨にも殺されるという事実が発覚される。
 警察は磯部作次郎殺害当初、犯人は磯辺とめと息子の幸一と推定していた。その推理が外れて事件は迷宮入りとなる。
 坂本太一郎は磯部作次郎の未亡人珠江の協力を得て、磯部家の膨大な古文書を調べ上げて、ソロモンの財宝がどのようにして、伊勢の地に秘匿されたかを調べ上げていく。

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