ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 1
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 0
- 平均評価
- [未取得]
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
小野音 2026/08/18 公開 2026/09/01 07:00 更新
異能には、必ず反動がある。
速く動けば、そのぶん身体が動かなくなる。
感覚を研ぎ澄ませれば、あとでまともに情報を処理できなくなる。
どんな異能者でも、使った力の代償からは逃げられない。
――鳴海朔也を除いて。
彼の異能《後払い》は、本来その場で受けるはずの反動を、最大二十四時間だけ未来へ先送りできる。
痛みも、機能低下も、消えるわけではない。
ただ、今だけは払わなくていい。
だから戦闘中の朔也は強い。
身体の制御を限界まで引き上げ、感覚を研ぎ澄まし、必要なら身体が止めている出力まで使う。
普通の異能者なら反動で動けなくなる使い方を、彼だけは平然と重ねられる。
そして事件が終わった数時間後。
ペットボトルの蓋を上手く開けられない。
まっすぐ歩けない。
視界に入る情報を整理できない。
医療室へ運ばれ、翌日の仕事まで外される。
周囲からの評判は、
「短い現場なら強い」
「でも毎回壊れて帰ってくる」
「長くは使えない奴」
そんなところだった。
本人も、それでいいと思っていた。
未来の自分が困るだけなら、今助けられるものを助ければいい。
そんな朔也の働く異能危機対策の現場には、
彼の反動管理に頭を悩ませる医療スタッフ・白瀬由良、
安定した現場能力を持ち、朔也の身体の使い方を嫌う倉橋千景、
壊れた装備を通して朔也の日常を知っていく技術員・藤崎灯里たちがいる。
仕事をして、飯を食って、くだらない話をして。
事件が起きれば、それぞれが自分の都合と判断で動く。
だがある時、朔也の戦い方を見た敵が気づく。
――こいつは、倒す必要がない。
戦わせればいい。
能力を使わせ続ければ、そのうち自分で動けなくなる。
これは、反動を消せない世界で。
今日の勝利のツケを、明日の自分へ押しつけ続ける男の話。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…